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社会保険労務士になるには
社会保険労務士になるためにはいくつかのルートがあります(たとえば弁護士は試験を受けずに社会保険労務士資格登録できます。が、社労士試験に合格する方が弁護士試験に受かるより簡単だと思います)。その中でもメインは国家試験に受かるという道です。とはいっても、試験合格は結構ハードです。決して難しい試験だとは思いませんが、試験範囲がとても広いのでまんべんなくカバーするにはそれなりの時間が必要になります。よって、それだけの時間を確保する必要があります。一般には、800時間とか1000時間とか言われています。1年で1000時間を捻出するには単純に1日3時間の学習が必要になります。
社会保険労務士試験とは
毎年1回、8月末の日曜日に行われています。が、受験申し込みは5月ですので実際には5月までに一定の水準に達している必要があるかと思います。(今後の伸びに期待することもできますが・・・)試験に関する詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
どこが難しいかというと、やっぱり「足キリ」ですか・・・。1科目でも基準に達しないと不合格になります。合格対策としては、基礎的な問題を繰り返しやることでしょうか。大学受験のセンター試験のような感じですかね。誰でもできる問題を落とさないことでしょう。
それと、税理士試験のように科目合格制度はありません。不合格になると来年すべての科目の試験を受け直す必要があります。
試験合格そして事務講習
11月頃に合格発表があります。見事合格された方は「実務経験」という壁が待っています。社労士は試験合格だけではなれません。2年間の実務経験を積まなくてはなりません。「う〜ん。でも知り合いに社労士なんていないし、困った?どうしよう・・・」という方ご安心ください。社会保険労務士連合会という組織で「指定講習」があります。これを受けることにより「実務経験」に代えることができます。この講習の終了まで約1年かかります。というと大変そうですが、講習の開かれるのが1年近く後なだけです。2年間の実務経験に代えるだけの内容かどうかは個人的には疑問符がつきます。実務経験と言うよりは、法律知識の再確認といった内容(今は少し変わっていると思います。いや、思いたい。)でしょうか。この講習は、出席して課題を出せば大丈夫だと思います。
ついに社会保険労務士登録へ
国家試験合格+実務経験(事務指定講習)で、初めて社会保険労務士に登録できます。登録は都道府県社会保険労務士会をへて連合会に登録されます。登録と同時に各都道府県会に所属することになります。この登録をしないと「社会保険労務士」と名乗ることも、社労士として活動することもできません。登録は、「開業社会保険労務士」・「勤務等社会保険労務士」に分かれています。開業するかしないかで区分があります。開業社会保険労務士でなければ業として社会保険労務士活動ができませんので、よく考えて登録する必要があります。
社会保険労務士になったら
以上であなたは無事「社会保険労務士」になりました。しかし、登録をしただけで仕事があるわけではありません。今度は、顧客へアピールしなくては仕事はありません。現在約3万人の社労士が活躍しています。さらに、毎年1000人以上の方が合格しています。独占業務以外は誰でも参入することができます。競争はますます激しくなっていくでしょう。ある意味、合格してからの方が厳しい勉強が待っています。
今後のご活躍をお祈りします。