後悔しない社労士の選び方

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社会保険労務士

社会保険労務士とは?

社会保険労務士(社労士)は社会保険労務士法に基づいた国家資格者です。労働保険・社会保険の手続きや人事労務管理の諸問題について、相談に乗ってもらえます。

社労士は個人レベルで社会保険労務士事務所を開業している場合が多数で、近年では社会保険労務士法人に所属している社労士もいます。比較的規模の大きい企業をターゲットとする社労士事務所は徐々に規模を拡大しないと生き残れない時代が近づいているようです。(企業側の要求が多岐にわたるため)しかし、一方では昔ながらの個人営業の事務所も数多く存在します。従業員数50人ぐらいまでの企業では事務手続きや基本的な課題に関する相談が多いので個人事務所の方が良い場合も多いと思います。また、規模の大きな事務所が必ずしも実力があるとは限らないのが悩ましいところです。

顧問社労士を選ぶときは、「ホームページなどを見て選ぶ」、「知り合い(同業の社長や税理士)の紹介で依頼する」という方が多いです。最近は紹介であっても事前にホームページをチェックする方がほとんどです。今時はほとんどの社労士がホームページを持っているのでまずチェックするのは重要だと思います。ホームページが見当たらない、あるいは、見るからに古い場合は現在活動していない場合もあるでしょう。逆に社労士の側から言えば定期的に更新、作り直しをした方がいいと思います。お客様との最初の接点になるのですから。

社会保険労務士の得意範囲を把握しよう

社会保険労務士は国家試験に合格しているとはいえ、業務範囲が幅広いため、そのすべてをカバーできるわけではありません。私もそうですが、すべてをこなせる場合なんて有りません。社労士同士で協力しあってやっているのが実情です。発展型が社労士法人といえるでしょう。

例えば、社会保険労務士の専門分野は大きくわけて、労働分野と社会保険(年金・医療・介護)分野があります。労働分野なら、労務管理に関する相談業務を中心に、手続き代行、コンサルティング業務(就業規則、人事制度など)となります。このほか、助成金申請や給与計算業務(ペイロール)をを積極的に行っている事務所もあります。

社会保険労務士によって、依頼できる内容やサービス料金が異なります。成果物のレベルも異なってきます。たとえば30万円の就業規則でもA社労士とB社労士では全く違ったものができあがってきます。どういったことを依頼したいのかなどをよく考え社労士を選ぶ必要があります。やはり、そういったことを考えると「紹介」は社労士の実力を担保する一つの方法なのかもしれません。ただ、紹介してくれた方の会社とあなたの会社が同じレベルの要求をしているかはわかりませんが・・・

本当に良い社労士に巡り会うまでは何回か委託替えをすることも仕方ないかもしれません。昔は、インターネットが無かったので一人の先生の情報しか得られませんでしたが、今ではネットを検索すればあらゆる社労士事務所の情報が出てきます。

社会保険労務士との相性も重要

事務所によって料金は異なります。サービス料金が高い・安いは確かに重要ですが、料金とサービス内容をチェックしましょう。同じ成果物ならば、料金は安い方がいいに決まっています。

最終的にはコミュニケーションの問題なので、相性も大事です。「話しやすい先生」というファクターは結構大事なのでは無いでしょうか?多くの事務所では初回の無料相談をもうけており、規模の大きい事務所ではセミナーなどを行ってる場合もあるので、それらに行ってみてから判断するといいでしょう。料金については、ホームページに料金表を提示してない場合は見積もりを取りましょう。気になる事務所が複数あれば相見積もりを取ってもいいでしょう。

私が考える良い社会保険労務士とは

よい社労士とは「会社のためになることなら耳の痛いことでもはっきりと言ってくれる社労士」です。事業主の方針と異なる意見が出された時それを上手に取り入れるなら労務トラブルを未然に防ぐことができるかもしれません。実際にトラブルになってから解決してくれる社労士はありがたいですが、未然に防いでくれる社労士はもっとありがたいです。労務トラブルによるモラールダウンを防ぐとこができます。

また、専門的なことがらをわかりやすく平易に説明するスキルをもっている社労士は良い「社会保険労務士」といって差し支えないと思います。

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